ひだまり通信 2024.9月号

年主題:さあ、漕ぎだそう 奏でよう

年間聖句:「わたしは道であり、心理であり、命である。」ヨハネによる福音書14章6節

月聖句:主において常に喜びなさい。フィリピの信徒への手紙4章4節より 

今月の賛美歌:どんどこどんどこ

「子どもの権利と自然との共生」

 先日、児童クラブへ香川県環境森林部環境政策課環境キャラバン隊が来園してくださり、話や実験を通して「土壌の観察」というテーマで自然環境について教えてくださいました。NHKの取材もあり、終了後のインタビューで小学生の子どもたちの言葉に感動してくださいました。

 

 本園の園庭もまだまだ改良しながら、子どもも大人も心を動かされる場所にしたいと考えています。園庭づくりについて学びを深めるために、ドイツの園庭についてのオンライン研修を受けた内容をお伝えしたいと思います。ドイツの保育園、幼稚園の中で、医療・福祉分野で社会に貢献するドイツの公益団体ドイツ労働福祉団体(AWO)が経営している園の園庭の紹介がありました。

 その中で、「子どもの権利12か条」というものを作り、園庭の中にも、この掲げた子ども権利が守られることを意識しているとのことでした。

 

1. わたしは自分のしたいことをする

2. わたしは病気の時に誰かに助けてもらう権利がある

3. わたしには守られる権利がある

4. 誰もわたしをなぐることを許されない

5. 自分ののぞむことを学ぶ権利がある

6. 何か決めるときに参加する権利がある

7. のぞめば一人でいることができる

8. 言いたいことはなんでも言える

9. 誰もわたしの物をうばうことはできない

10. 遊んだり、リラックスしたりする権利がある

11. わたしには誰かに世界を説明してもらう権利がある

12. わたしは、何が許され、何が許されないかを知る権利がある

 

 また、自然との共生や持続可能な社会の形成に向けた環境教育にも力を入れており、園児が普段の生活の中で意識しながら、自分のできることを成すよう促しているとのことです。遊びや生活の中で、幼児期から自然との向き合い方を知り、10歳ころには自然を守るために自分は何ができるかを自分で考える人になるような環境をつくっているそうです。

 

 わたしたちの園庭にも子どもも大人も自分の権利が守られながら、自然と共生する方法を知り、自分たちの生活の中で取り入れらる「モノ・コト」を増やしていきたいと考えています。子どもたち、保護者のみなさまと一緒に“たのしいこと・おもしろいこと”を通して、園庭づくりを進めていきたいと思っています。

 

 

 

参考資料:子どもの感性・思いやり・自立心を育む 自然ゆたかなドイツの園づくりツアー2024実施レポート((公財)日本生態系協会)